本研究は、DSGEモデルを自己参照的な経済仕様に対する固定点選択装置として特徴づける。私たちはこの構造を、仕様、自己参照作用素、均衡選択子からなる (S, T, Π) として定式化する。この枠組みは、仕様を変換し、固定点を計算し、均衡を選択するという合成的なパイプラインを通じて、あらゆるDSGEモデルに適用できる。線形合理的期待モデルについて形式的結果と計算実装を示し、Blanchard-Kahn 条件を特定の選択作用素として再解釈するとともに、QZ分解やOccBinといった標準的な解法がこの操作を実現していることを確認する。さらに、不決定性のもとでは最小分散基準や財政アンカー型のような代替的選択子が利用可能となり、均衡選択が数学的必然ではなく政策的選択でもあることを示す。本枠組みは、DSGE解法の背後にある形式構造を明らかにし、選択規則のプログラム的検証と体系的比較を可能にする。