対中国貿易から見る、チャイナ・リスクの関西経済への影響

Abstract

最近の中国との関係悪化(尖閣諸島に関連した反日デモや不買運動の影響)を受け、生産や貿易などの経済指標にもその影響が現れ始めている。しかしその不確実性は高く、影響の程度や持続性について定量的に判断することは難しい。いわゆる「チャイナ・リスク」の顕在化は日本経済や関西経済にどの程度のインパクトを与えるだろうか。本稿ではこうした問題を考える準備として、貿易統計を用いて一次的な影響を観察する。関西の産業構造や貿易構造を整理し、今後注目すべき産業についても検討する。

Type
Publication
一般財団法人アジア太平洋研究所