震災復興の足がかりとなる、がれき処理の遅れが目立っている。本稿では被災3県(岩手県・宮城県・福島県)におけるがれき処理を巡る現状と課題を整理する。がれき処理を円滑に進めて復興を本格化させるには、広く他県で処理を分担する「広域処理」を推し進めるほか、処理に必要な事務手続きの簡素化や仮設焼却炉に関する規制緩和等、非常時に即した政府の柔軟でスピード感のある対応が求められる。