本稿では、国民経済計算の支出側、四半期系列の年度合計値に対して、デントン法やチャウ・リン法、プロラタ法を用いた四半期分割を試みた。また、比較のために、時系列分析の手法を用いて補間した四半期系列も作成した。いくつかの予測誤差指標を用いてこれらの系列を比較した結果、デントン法などの補助系列を用いる手法は、補助系列を用いない手法より良好な結果となったが、民間最終消費支出などの一部では逆転が見られた。また、デントン法では良好かつ頑健な結果が得られたが、プロラタ法では不安定な結果となった。